医療療養病棟で看護主任としてトップを務めるOさん。豊富な経験に裏打ちされた、明確な看護観と使命感を持って患者様のために心を砕き、管理職としてスタッフへの気配りも忘れない人柄は、周囲の信頼を集め、入職3年目ながら、神谷病院にとってかかせない存在となっている。
小学生の時に、病気で入院した際にお世話になった看護師さんに憧れて、看護師を志したというOさん。神谷病院には2023年入職ですが、それ以前から20年以上にわたり、着実に看護師としてのキャリアを積み重ねてきました。私生活では二児の母でもあるOさんに、ご自身の看護観や子育てと両立しながらのこれまでの道のり、今後の病棟つくりの目標等について語っていただきました。
Q. 子供の頃から看護師さんに憧れていたとのことですが、なにかきっかけがあったのですか?
A. 小学生のときに入院した経験がきっかけです。患者が眠っている間も夜通し働いている看護師さんの姿が、純粋に「かっこいい」と思えました。また、当時の、ワンピースに帽子(ナースキャップ)という看護師さんのユニフォームにも、憧れました。
Q.看護師としてのスタートは、大学病院からですか?
A.はい。新卒で大学病院に入りました。その後は、総合病院や介護老人保健施設、有料老人ホーム等において、結婚や出産といった転機をはさみながらも、ほぼ切れ目なく、看護師として働いてきました。
Q.神谷病院を選ばれたきっかけは?
A.以前の職場で一緒に働いていた友人が先に神谷病院に入職していて、「看護部長が楽しい人で、和気あいあいとしていて働きやすい」と誘われました(笑)。また、もともと赤羽近辺に住んでいたことがあり、母から「小さい頃に神谷病院に救急搬送されたことがある」と聞いていたので、何かご縁を感じました。
Q.幼少期に救急車で運ばれた病院で、現在は看護主任を務めておられるとは、感慨深いですね。実際に働いてみての感想はいかがですか?
A.聞いていたとおり、気さくな方も多く人間関係も良好で、働きやすいです。 子供が急に発熱した時も皆さんが「いいよ」と快く助けてくださるので、ワークライフバランスが取れて、非常にありがたく思っています。また、病院の規模感(140床)も大きすぎず、小さすぎず、私にはちょうど良いと思っています。
Q.他職種の方との関係はいかがですか?
A.はい。職員みんな仲が良いのかなと思います。人間関係に悩んだことはないです。
また、医師の先生方も優しいです。病棟担当の先生は患者さんについて、色々話も聞いてくださいますし、相談もしやすいです。
Q.主任としてのやりがいや、難しさについて教えてください。
A. 前職でも看護主任を務めていましたが、そのときは医療度が高くても施設であったため、医師とのかかわり方が病院とは異なっていました。現在は病棟運営に関われることにやりがいを感じています。スタッフをまとめる難しさもありますが、周囲の同僚や上司(看護部長)に恵まれているので、相談しながら取り組んでいます。患者様はもちろん、働くスタッフのことも同じように大切にしたいと思っています。
Q. Oさんご自身の看護観についてお聞かせください。
A. 「患者様が自分の家族だったら」という視点で、細かな変化に気づけるよう、常に観察力を持って関わることを心がけています。事務的な対応や無関心であってはならないし、看護が惰性になってはいけないと思います。特に医療療養棟ではご高齢の方が多く、複数の病気を抱えている方が多くいらっしゃるので、急な変化に気づけるように、常にアンテナを高くして、時にはおせっかいなくらいに患者様へ関心を向けています。また、長く入院されている方も多い病棟ですので、ご家族の想いも受け止めて、信頼関係が築けるように心がけています。
Q. 神谷病院に転職以前の経験が生かされる場面もありますか?
A. はい。入院生活が長くなってくると、生活の場のように捉えられて、ご家族から色々な思いを相談されることもあります。医療としての必要性をお伝えしなくてはいけない場面では、ご理解いただけるように嚙み砕いてご説明させていただくのですが、その際に介護施設での経験が役立っています。
Q.現在の病棟の誇れる部分と、今後更に目指したい目標等がありましたら、教えてください。
A. 医療療養病棟に入院中の方は全介助が必要な方がほとんどです。訴えがあってもご自身で表現できない方もいらっしゃいます。そのため、細かな観察と気づきが何より重要だと考えています。療養病棟のスタッフには看護助手の方も含めて、それができる方が多いので信頼しています。今後は更に、どんな病気・状態(重症度や医療依存度)の患者様であっても柔軟に受け入れることのできる病棟を目指して、私自身も含め、全体的に更にスキルアップをして行きたいです。
Q. これから看護師さんになろうと目指している方にメッセージをお願いできますか?
A.辛いこともあるけれど、やっていて良かったと思える、やりがい度の高い仕事です。命を預かるので責任も大きいですが、かけがえのない、プライスレスな価値のある仕事と言えます。
Q. 最後に、神谷病院への入職を検討されている看護師さんへもメッセージをお願いします。
A.神谷病院はケアミックス型なので、どの病棟に配属されても、学びが多いと思います。また、子育てや親の介護にも理解があり、多様な働き方ができるので、ライフステージが変わっても働きやすい病院です。スタッフみんな、和気あいあいと楽しく働いていますので、ぜひ、緊張せず、安心していらしてください。
O看護主任の、患者様やスタッフに対しての真摯な想いに心打たれたインタビューでした。ナース服に憧れた可愛らしい幼少期のエピソードから、現在の経験豊富な看護師としての目線、信頼のおける看護観などを伺って、安心して命をお任せできる方だなあと感じました。法人の理念でもある、自分や自分の家族が受けたいと思う、温かい医療サービスの提供を実践し、そこに価値を見出している姿勢から、Oさん率いる病棟の今後ますますの発展が期待できると思いました。
医療法人社団田島厚生会 神谷病院
人事課長 西倉(キャリアコンサルタント)
看護職
インタビューInterview
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